絵 本 |
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□ 題 名 | 絵本パパラギ | ||||||||
□ 構成・絵 | 和田 誠 | ||||||||
□ 編集 | エーリッヒ・ショイルマン | ||||||||
□ 原訳 | 岡崎 照男 | ||||||||
□ 発 行 | 立風書房 / 2002年4月 | ||||||||
□ サイズ | 21.5 x 15.5cm ・ 95ページ | ||||||||
なんで、題名にわざわざ「絵本」という文字が、くっついているのでしょうか。 それは、絵本じゃない「パパラギ」という本があるからです。 その本を初めて私が読んだのは、10年以上も前のことです。 でも、「パパラギ」が、世界で初めて本になったのは、もっとず〜っと前の1920年のことで、スイスで出版されています。 それで、「パパラギ」は、どんなお話なのかというと、物語じゃありません。 「パパラギ」は、サモア島の酋長だったツイアビという男の人が、ヨーロッパを旅して帰った後に、島の人たちに語ったことの記録なのです。 文明を持つ国々を見た南の島の酋長は、何を感じて何を思ったのでしょうか。 何かをしていて行き詰まった時の解決策の一つとして、別の方向から考え直してみるということがあります。 「パパラギ」は、そんな本です。別の方向と言っても、少しだけ違った方向なんていうものではありません。まったくの反対側、もしかしたら異空間からと思えるような、ものの見方、考え方を教えてくれるのです。 強烈な衝撃です。強烈な、おもしろさです。 読み進むうちに、頭の一部に穴が開いて、新鮮な空気が流れ込んでくるような気持ちのよさを感じてきます。 「絵本パパラギ」は、文章も分かりやすく、漢字に仮名も振ってあって、小学生にでも読めるものになっています。 和田誠さんの絵もいいです。深刻ぶらない振りをしながら、風穴の開いた頭の中を力を込めて刺激するのです。 たくさんの人に読んでもらいたい本です。 そして、どんなことを感じたのか、聞いてみたい本です。 |
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絵本パパラギ |
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