絵 本 |
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□ 題 名 | ケチルさんのぼうけん | ||||||||
□ 作・絵 | たかどの ほうこ | ||||||||
□ 発 行 | フレーベル館 / 1998年7月 | ||||||||
□ サイズ | 27 x 22cm ・ 32ページ | ||||||||
題名にある「ケチルさん」は、人の名前です。名は体を表すと言いますから、ケチルさんはケチなんだろうと思います。 でも、ケチルさんのケチは、どれくらいケチなんだろうと思って部屋の中を見てみると、けっこう、つつましやかに暮らしているようです。顔だって極悪人には見えません。 まじめに働いて、ムダづかいをしないで、遊ぶことはなるべく控えて、そのために周りの人たちから「あいつケチだよな」とか「お金をため込んでいるんだぜ」とか「つきあい悪いよな」とか言われている程度のケチなんだと思います。 そんなケチルさんが、一攫千金を狙って出発するのです。ひょんなことから、ケチケチ、コツコツとため込んだ金貨を100倍にする方法を知ってしまったからです。 でも、ケチルさんが出発したのは、欲に目がくらんだだけだとは思えません。きっと、遊ぶことをしないでケチケチ、コツコツとお金を貯めてきて、欲求不満がいっぱい溜まっていたのだと思います。そして、貯めたお金の使い道を、心のすみっこで、いつも考えていたのではないかと思います。 ケチルさんは、お金が欲しいためだけに一攫千金を狙ったのではなく、気持ちの半分は、冒険をするためにお金を使ったのではないかと思うのです。だからこそ、「ケチルさんのぼうけん」は、すごく楽しいものになったのです。 そうでなければ最後に、あんなに良い顔のケチルさんを見ることはできないと思います。 「ぼうけん」は、いくつになってもあこがれますよね! |
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ケチルさんのぼうけん |
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