絵本 |
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□ 題名 | クリスマスには おひげが いっぱい!? | ||||||||
□ 作 | ロジャー デュボアザン | ||||||||
□ 訳 | 今江 祥智 & 遠藤 育枝 | ||||||||
□ 発行 | BL出版 / 2008年11月 (原書発行:1955年) |
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□ サイズ | 26 x 20cm・32ページ | ||||||||
赤・緑・黒のクリスマスカラーで印刷された絵本です。 この三色刷だけでなく絵自体も、なんだか懐かしいと感じるのですが…… もしかしたら、すでに時代は一回りしていて、色で溢れた図柄を見慣れている今の子どもたちには、新鮮な絵に見えるかもしれません。 この絵本に登場するサンタクロースは、品格を持った立派なサンタではありません。 人間と変わりのない普通の格好をしたした奥さんを持つ生活感溢れるサンタであり、ちょいと気が短くて怒りっぽい性格のようです。 ただし、赤い帽子に赤い洋服を着て、白いりっぱな髭をたくわえていることだけは、私たちの持っているイメージ通りのサンタクロースです。 これは、サンタクロースがサンタであるための絶対条件なのでしょう。 だから…… 本物のサンタには、許せないのです! クリスマスの時期にだけ、自分と同じような赤い帽子に赤い洋服を着て、白い付け髭とかつらを付けたニセモノサンタが、街の中にあふれることが…… 自分が自分であるための最も重要な部分が、犯されているような「気持ち」になってしまうのかもしれません。 そこで本物のサンタクロースは、 「にせものサンタをとっちめてやるぞォ」 と言って、街の中に繰り出していくのです。 さてさて、クリスマスはどうなることやら…… サンタクロースは、ちょいと暴れます。 けれども「気持ち」の問題は、いっこうに解決しません。 ここで一気にサンタクロースの「気持ち」を収めてくれるのが…… 人間と変わりのない普通の格好をしたした奥さんです。 優しくて寛大で品格があるのは…… サンタクロースではなく、奥さんだったようです。 サンタクロースの世界も人間の世界と変わりはないのかも…… |
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題名:クリスマスには おひげが いっぱい!? |
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