最近、物忘れがひどくなってきました。
体の衰えは、もうずいぶんと前から感じていました。
でも、そんなことを嘆いている場合ではないのです。
物忘れがひどくなろうが、体力が落ちてこようが、やることは目の前にたくさんあるのですから。
そんなもんだから、無駄に体力を使わないような動きをしたり、何かを忘れたとしても問題にならないように、こまめにメモを残したりということをするのです。
この「だんごひょいひょい」に登場する「むこさん」も、そうとうに物忘れの激しい人です。
とにかく「いま いった ことでも すぐに わすれるというくらいの わすれんぼでした」と書いてあるのですから。
この「むこさん」が、家の外で初めて「だんご」食べるのです。
あまりにも、おいしかったので、家に帰ったら「よめさん」に作ってもらおうと思います。
でも、物忘れの激しい「むこさん」です。
「だんご」という名前を、家に帰るまで覚えているなんてことは、至難のわざです。
それでも、食べたいという欲望というものはすごいもので、いいアイディアを思いつくのです。
「むこさん」は、「だんご、だんご、だんご」と、大声で叫びながら家に帰って行きます……
ここで突然に、私の物忘れの話に戻ります!
何かを忘れた時のために残しておくメモのことです。
その何かを本当に忘れてしまった時に、書き残されたメモを読みます。
でも、そのメモの内容が、なんだかよく分からないことがあるのです。
なんだか悲しいですね。(自分が!)
そして、なぜか腹が立ってきます。(自分に!)
そのメモを破り捨ててしまおうと思います。
でも、思いとどまります。
しばらくすれば思い出すのではないかと思って、メモを見つめ直します。
すると、その意味をなさないメモが、なぜかちょいと、いとおしくなってくることがあります……
ところで、「だんごひょいひょい」です!
「むこさん」は、「よめさん」に、だんごを作ってもらうことができたのでしょうか?
それよりも「ひょいひょい」って、なんなんでしょうね?
思わぬ結末が待っています。
おもしろいですよ〜!
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