絵本 |
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□ 題名 | おにの子こづな | ||||||||
□ 作 | 木暮 正夫 | ||||||||
□ 絵 | 斎藤 博之 | ||||||||
□ 発行 | ほるぷ出版 / 1986年11月 | ||||||||
□ サイズ | 23.6 x 24.6cm・32ページ | ||||||||
「おにの子こずな」は、読んでいるとテンポがよくて気持ちがいい。 聞き手もノリやすい。 とくに中盤からの展開が早く、いっきにラストに向かって走っていく感じがスリリングでとてもいい。 こんな話は、聞き手もドキドキしたり、笑ったり、びっくりしたりと忙しいはずだ。 けれどもそんな忙しさなど関係なく、老人ホームのみなさんも、しっかりと楽しんでくれた。 内容は、「こづな」という名前の子が、知恵を使い機転をきかせて、鬼のもとから「おっかあ」と「じさま」を救い出すという話。 一見、なにも問題がないように思える。 しかし…… 「おっかあ」と「じさま」は人間だ だから「おにの子こづな」は、鬼と人間のハーフになる。 そして「こづな」が戦った鬼というのは、じつの父親だ。 鬼だからといって…… あ〜、なんだか寂しい…… ……なんてことを、ちらりと思ったのだけれども、 物語の楽しさと勢いが、そんな思いを、しっかりと跳ね飛ばしてくれる。 この物語に父親の寂しさを感じてしまった人も…… 「よみっこ」の時は、明るく勢いよく走り抜けてしまいましょう! そうすれば。気持ちが晴れやかになるはずです。 |
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題名:おにの子こづな |
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