絵本 |
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□ 題 名 | すみれ島 | ||||||
□ 文 | 今西 祐行 | |||||||
□ 絵 | 松永 禎郎 | |||||||
□ 発 行 | 偕成社 / 1991年12月 | |||||||
□ サイズ | 25 x 22cm・32ページ | |||||||
淡い色は、セピア色とは違う。 ほのかで際立っていなくても、けっして色あせたわけではない。 「すみれ島」には、九州の小学生が、すみれの花束を、特攻機に乗る兵隊さんに送ったことから生まれた物語が描かれている。 美しいストーリーは、淡い色彩で描かれた絵とあいまって、たんたんと進行していく。 ただし読者の気持ちは、そんな静かな物言いとは相反して、少しずつざわめき始める。 そして、紫色のすみれの花が、一輪ずつ体の中にすり込まれていくことになる。 それは、淡い色であっても色あせて忘れ去られることのない……忘れてはいけない紫色のすみれの花だ。 |
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題名:すみれ島 |
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