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 芝居をしてみよう!
   ● 妖しい紙芝居屋さん

 幼いころに、自転車に乗ってやってきた紙芝居屋さんは、不思議な雰囲気がありました。
 いつも風のように、ふらっとやって来て、ふらっと去って行ったからでしょうか。それとも、ときどき、おどろおどろしい内容の紙芝居を演じていたせいなのでしょうか。
 紙芝居屋のオヤジは、私達と同じ浮世に住んでいる人ではないように感じる時がありましたし、楽しいだけではなく、妖しいものに引き付けられていたところもあったような気がします。
 今となっては、なぜそのようなことを感じていたのか確かなことは分かりません。
 でも、最初に紙芝居をやってみようと考えた時、とにかくその妖しげな紙芝居屋のオヤジになりたいと思いました。

 ここまでのことは、以下の内容と、ほとんど関係ありません。ただ、胸の底に秘めた気持ちです。
   ●  観客に見せることを前提に作られた紙芝居

 最初にやったことは、図書館に行って、てきとうに紙芝居を取り出してきて読んでみたことです。
 すぐに思ったことは、地の文が少なく、セリフが多いということでした。そして、これは一人で読むもんじゃないなということです。
 考えてみれば当然のことなのです。紙芝居は、絵本と違って観客に見せることを前提に作られているものであって、一人で読んで楽しむためのものではありません。

 そんなことを考えながら、いくつか紙芝居を読んでいくうちに、「こりゃ、演じなくちゃダメかな」と思い始めました。「そういえば紙芝居屋のオヤジも、独特の言い回しがあったな」なんてことも思い出しました。
 演じなくてはと思った理由は、観客に見せることを前提に作られている紙芝居を、おもしろおかしくするなどして、受けを狙おうと思ったからではありません。
   ●  聞き手が戸惑わないために

 「演じなくちゃ」と思ったのは、そうしなければ、聞き手が混乱してしまうかもしれないと考えたからです。
 登場人物が少なければ、まだいいのですが、3人、4人と増えてくると、誰のセリフなのか分からなくなる可能性がありますし、地の文とセリフの部分を分かりやすくしてやる必要があります。
 聞き手が紙芝居の内容を戸惑うことなく受け取るために、演じることが必要だなと思ったのです。

 また、紙芝居を演じる時のために、小道具を一つ用意しました。
 一本の「割りばし」です。
 練習をしている時に、聞き手に分かってもらうために、どうしても絵を指し示したくなる部分がありました。でも、指でさすと、腕で絵をおおい隠してしまうことになり、聞き手は興ざめしてしまうかもしれません。
 そこで、割ばしです。21センチという、ほんのちょっとの長さなのですが、ずいぶんと絵が隠れなくなります。またこの長さと色が、ぎょうぎょうしくなくて、いいなと思ったのです。
 持って行った割ばしは、人の前に出るものですから、少しだけ贅沢しました。高級感があって、一見して割ばしに見えない、竹製で丸みのある割ばしです。(でも、100円ショップでも束になって売っているものです!)
   ●  紙芝居舞台の横に立ちたい

 紙芝居を演じる時に、こだわったことがあります。書かれている文章を読むために、紙芝居舞台の後ろにいたくないということです。
 自転車でやってきた紙芝居屋のオヤジと同じように、紙芝居舞台の横に立ちたいと思いました。
 紙芝居の後ろにいたのでは、聞き手の様子が分かりずらいので、よみっこ三角形を成立させるためにもよくありません。
 でも、紙芝居舞台の横に立つと、文字が見えなくなるのです。
 ほんとうは、覚えてしまうのがいいのでしょうが、覚えることができなかったら、どうすればいいのでしょうか。

 そこで、終了した場面は、紙芝居舞台から抜いた後、舞台の後ろ側に戻さないで、舞台を立てているテーブルの上に置くことにしました。
 書かれている文章を上にして置けば、横に立ったままで、それを読むことができます。

 でも、1枚目が問題です。1枚目の文章は、最後の場面の裏側に書かれているので、テーブルの上に置いておくことができません。
 そこであらかじめ、1枚目の場面の文章だけコピーをして、テーブルの上に置いておくことにしました。
 これで、問題なしです!
   ●  突然に現実の世界を突きつけない

 問題なしと思っていても、けっこうスキは、あるものです。
 抜いた場面をテーブルの上に置くようにしたために、紙芝居が終了すると、絵の描かれた画面は全部引き抜かれて、紙芝居舞台は、枠だけになってしまいます。

 聞き手は、この空舞台を見せられると、せっかく物語の世界で遊んでいたのに、突然に現実の世界を突きつけられて、楽しさを奪われたような気になるのです。
 劇場や体育館の舞台が、華やかなセットで飾られている状態と、何のセットも入っていない素の舞台を思い浮かべてみると分かりやすいと思います。
 聞き手には、枠だけの紙芝居舞台は、見せたくありません。
 そこで最後の1枚は、舞台から引き抜かずに、そのままにするか、最後の1枚を残したままで、紙芝居舞台の扉を閉じることにしました。

 それでは、やるべきことをやって、紙芝居でも楽しい時間を作りにいきましょう!

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