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親と子の読み聞かせ |
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やはり読み聞かせというと、親と子の姿が最初に思い浮かびます。そして、親と子の家庭での読み聞かせは、一番大切にしなければいけないところだと思います。
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親が本を読むことから始まる |
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読み聞かせを始めるために、最初に何をすればいいのか。
考える前に、とにかく、絵本や童話を声を出して読んでみましょう。
親が、本を読むことから始まるのです。子どもに聞かせることからじゃありません。
嫌がる子どもに、読み聞かせようとしても、嫌なものは嫌なのです。修行をしているわけではありません。楽しむために読み聞かせはあるのです。
本を読む時は、読み手自身も、楽しまなければいけません。そのために、自分でたくさんの絵本や童話を読んで、好きな本を見つけておくことも大切です。
自分が好きなものを人に
すすめる時は、とても楽しいものです。
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大好きな人にプレゼントをするように |
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読み聞かせということを考えたら、本当に自分が好きな本を聞かせたいということと同時に、聞き手の気に入りそうな本も探したくなるはずです。これがまた、楽しい時間になります。
大好きな人のためにプレゼントを選んでいることと同じです。
「うけるかな? 途中で、飽きちゃったらどうしよう」などと考えていいのです。心配するのが当然です。自分のことではないのですから。
そうやって選んでいること自体が、ワクワクドキドキの体験です。好きな人に告白をする時のようなものかもしれません。
その結果、聞き手が、ぜんぜん興味を示してくれない場合があるかもしれません。でも、いいのです。「この本は、今日は、うけなかった」という、聞き手の新しい情報を手に入れることができたのですから。
次の本選びの参考になります。
一度ふられたくらいで、めげていては、なかなか恋人は見つかりません。
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数限りなくある読み聞かせの形 |
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そのうちに、聞き手の子どもが、読んでいる本に耳を傾けるようになってくれば、一緒に図書館に行った時に、自分から本を選ぶようになるかもしれません。
そうなると思います。なぜならば、本は楽しいものなのですから。
読み聞かせに、決まったやり方はありません。親と子が一緒になって、毎日少しずつ少しずつ読み聞かせの習慣ができてきます。そのうちに、読み聞かせのやり方は自然に決まってきます。
それぞれの家庭の数だけ、それぞれの読み聞かせの形が生まれてくるはずです。そうして作り上げられた読み聞かせの形も、日を追うごとに変化をしていくでしょう。子どもが、同じ所にとどまっているはずはないのですから。
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