主人公で登場する若い男は、「今」話題の「ニート」です。
でも、その男の頭には、ちょこんと、ちょんまげがのっていますから、「今」ではなく、だいぶ昔の話です。
そして「ニート」とは、イギリスで生まれた言葉です。
意味は、学校を卒業しているのに仕事に就かず、職業訓練をすることも就職活動もしていない人のことです。
近年、フリーターと共にニートも年々増加しており、社会問題になっています。
だからと言って、問題解決の糸口を見つけようなどと思って、眉間にシワを寄せて、両肩に力を入れて、こぶしを握りしめて、紙芝居に見入る必要はありません。
どうせ、そんなふうに身構えていたとしても、画面が次々と引き抜かれていくにつれて、体から力が抜けて大笑いしてしまうはずだからです。
なんてったって主人公の頭のてっぺんから、柿の木がはえてくるのですから!
「なんで!?」って思いますよね。
そして、「頭に柿の木がはえた後は、どうなるの?」って思いますよね。
内容は、紙芝居を見て楽しんでくださいね……
ただ最後は、「ほんに はたらくのは きもちの いいもんだ。おら しあわせだなあ」という男のセリフで、紙芝居は終わるのです。
いいですね〜
でも、これで終わりではありません。
この後、私たちは、「どうすれば、こんな気持ちになれるのだろうか?」ということを考えることになります。
だって私たちの頭には、柿の木ははえてきませんもんね。
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