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紙芝居

Amazon.co.jp  題 名 ばかされギツネ
  菊地 ただし
  山口 みねやす
 発 行 教育画劇 / 2002年5月
 サイズ 26.7 x 37.7cm・12画面
 この物語の原典は、
 「王子のキツネ」という落語にもなっている東京の昔話です。

 人間というのは、昔から変わっていないんだな〜
 ……なんてことを、つくづく思ってしまうお話です。

 キツネは、昔話などの中で、人をだまして、ずるがしこいというキャラクターを与えられています。
 でも、「ばかされギツネ」の中の母親ギツネは、人間のくまごろうさんに、まんまとだまされてしまうのです。
 あげくの果てに、人間に、ほうきで力いっぱい叩かれて逃げ帰ってきます。

 ふとん中で横たわっているキツネの姿は、痛々しいです……
 ……包帯だらけなのですから。
 枕元には、「いたみどめ」と書かれた薬まで置いてあります。

 この母親ギツネが、子ギツネに……

 「にんげんは キツネより だますのがうまいからね」

 ……と言うのです。

 このセリフを読んでも人間の私は、何の反発も抵抗もする気になりません。

 ただ、「うん、うん」とうなずきながら、受け入れてしまいます。
 悲しいことですけどね。

 てなことを書いてしまいましたけど……
 「ばかされギツネ」は、悲しくなんてなりません。
 とても、とても楽しい紙芝居です。

 

題名:ばかされギツネ

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