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紙芝居

Amazon.co.jp  題 名 ぐうたらな王さまとまほうのドングリ
 作・画 宮西 達也
 発 行 教育画劇 / 1989年10月
 サイズ 26.7 x 37.7cm・12画面
 まさに、ぐうたらな王様なのです。

 外出するのも、洋服を着るのも、何をやるのも……

 「めんどうくさい」

 ……のですから。

 そんな王様が、一つの国をつかさどることなんてできるはずがありません。
 ですから王様は、王という位から外れる運命にあるのは間違いがありません。

 「ぐうたらな王さまとまほうのドングリ」でも、そうした展開になってます。
 それは当然のことで、納得がいきます。

 でも、「おっ!」と思うシーンが最後に待っています。

 普通の物語であれば、悪い王様が新しい王様に追い出されて、めでたしめでたしというパターンが多いと思うのですが、この紙芝居のラストの1枚は、王の座を追われた元王様の、その後の紹介で終わります。

 王ではなくなった王様は、どうなっているのでしょうか……?

 なんと、なにも変わっていないのです。

 元の王様は、ぐうたらなままです。

 それも、魔法のドングリのためにネコの姿になって……

 「わしは、ネコに むいとる」
 「ぐうたらは、さいこう さいこう」

 ……と、のたまうのです。
 いろいろと考えさせられます。

 小学校4年生のクラスと児童館でよみっこをしたのですが、最後は、いずれも静かになって終わりました。

 「ぐうたらは、よくないんだぞ〜」ということで終わっていないので、やっぱりみんなも、いろいろと考えていたのではないかと思うのです。

題名:ぐうたらな王さまとまほうのドングリ

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