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紙芝居

Amazon.co.jp  題 名 まほうのこなぐすり
 脚 色 小野 和子
  西村 郁雄
 発 行 教育画劇 / 1995年7月
 サイズ 26.7 x 37.7cm・12画面

 物語は、とてもオーソドックスな展開の昔話です。

 でもこれが、いいのです。王道です。
 安心して、お話を楽しむことが出来ます。

 正直な働き者の豆吉どんが、魔法のこな薬を手に入れます。
 でもそれを、楽なことばかりしている怠け者の佐助どんに横取りされます。

 ……もう必要ないでしょう!
 おそらく、これだけで物語の概要は、わかってしまったのではないでしょうか。

 でも一つだけ、とっても気に入ったところを紹介しておきます。
 最後の12画面です。

 豆吉どんは、かわいいお嫁さんのひざ枕で、耳かきなんぞをしてもらっています。
 とても幸せそうです。

 これはこれで、話の結末としていいのです。
 でも、気に入ったのは、同じ画面の中の佐助どんと、ばあさまです。

 佐助どんは、涙を流しながら、豆吉どんとお嫁さんを、うらやましそうに見ています。
 そして佐助どんの背中には、なぜか、いっしょに暮らすことになった、ばあさまがおぶさっているのです。

 この、ばあさまの顔が、なんとも幸せそうなのです。

 脚本には、佐助どんは「なきべそを かきながら、ばあさまといっしょに なかよく くらしたそうな」と、書かれています。

 じいさまや、ばあさまの幸せそうな顔は、なんだかホッとしていいです。

 

題名:まほうのこなぐすり

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