絵本 |
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□ 題名 | はっぱをつかまえて! | ||||||||
□ 作 | オーレ クネッケ | ||||||||
□ 訳 | ささき たづこ | ||||||||
□ 発行 | ほるぷ出版 / 2009年9月 | ||||||||
□ サイズ | 24.4 x 25cm・32ページ | ||||||||
なんでもないのが、たまらなくいい! 枯葉の季節の絵本だ。 少年アントンが庭掃除をして、アントンの背丈よりもずっと高い落ち葉の山を築いたところから話は始まる。 終わったと思った庭掃除…… そこに、ひとひらの葉っぱが舞い落ちてくる。 地面に落ちた葉っぱを拾おうとするアントン。 風に吹かれて再び舞い上がる葉っぱ。 追いかけるアントン。 ゆらゆらと逃げるようにして飛んでいく葉っぱ。 葉っぱを追いかけることに加わっていく友人たち…… どうですか! このオーソドックスな展開。 ラストだって、けっして意外じゃない。 「ほ〜ら、やっぱりこうきた」という感じだ。 これがいい! 安心して何回でも眺めていられる。 そしてそのうちに、なんだか癒されている自分に気が付く…… 奇をてらったストーリーなんて必要ない! それに…… アントンを始めとして登場する子ども達は、みな丸顔で、友達の中にチャーリー・ブラウンが混じっていてもおかしくはないくらいに、かわいらしくて親しみやすい。 そしておそらく…… アントンたちは、チャーリー・ブラウンのように屈折(独断)していない ……はず…… こんな絵本を眺めていると、少しだけ体の中が清らかになったような気がする。 そして……まだまだ無邪気に戯れることができる…… 少なくとも絵本の中でなら……ということにも気付くんだ。
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題名:はっぱをつかまえて! |
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