絵本 |
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□ 題名 | カエルくんのおひるね | ||||||||
□ 作・絵 | 宮西 達也 | ||||||||
□ 発行 | 鈴木出版 / 2000年5月 | ||||||||
□ サイズ | 20.7 x 27.9cm・28ページ | ||||||||
物語には、主人公がいます。 たいていは、その主人公が、いろいろな体験をします。 私達は、その体験を楽しんで、時には主人公などに感情移入をして笑ったり泣いたりしてしまいます。 けれど、「カエルくんのおひるね」の主人公のカエルくんは、何もしないのです。 ただひとつ、木の枝の上で昼寝をしているだけです。 ……みごとに昼寝をしています! どのページにもカエルくんは登場します。でもカエルくんが、昼寝をしないで目を開けているのは、見返しと扉と最後のページと裏表紙の4ヶ所だけです。 それに見開きごとのシーンは、ほとんど同じアングルで、カエルくんの昼寝が描かれているのです。 こんな絵本のどこが楽しいのでしょうか。主人公が寝ているだけの絵本なんて、ふとどきです。 ……でも、おもしろいのです! 昼寝が気持ちいいからじゃありません。 きっと、いつのまにか読者が主人公になっているからかもしれません。体験することになるのは、私達自身なのです。 どんな体験かは、絵本を見てからのお楽しみです! |
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題名:カエルくんのおひるね |
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