絵本 |
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□ 題名 | コッケモーモー! | ||||||||
□ 文 | ジュリエット・ダラス=コンテ | ||||||||
□ 絵 | アリソン・バートレット | ||||||||
□ 訳 | たなか あきこ | ||||||||
□ 発行 | 徳間書店 / 2001年11月 | ||||||||
28 x 22.5cm ・ 26ページ | |||||||||
コッケコッコー! と鳴くのは、オンドリです。 ですから朝が訪れたことを知らせることは、オンドリの仕事です。 夜が明けるとオンドリは、誇らしげに胸を張って首を伸ばし、時には羽をバタバタとさせながら甲高い声を響かせます。 この朝の行事は、メンドリたちに、自分の存在を知らしめる絶好のひと時なのかもしれません。 それなのにです…… 「コッケモーモー!」に登場するオンドリは、鳴き方を忘れてしまうのです。 何回鳴いてみても、いつもの鳴き方と違います。 周りにいる動物に「ちがう、ちがう」と注意をされます。 それに、追い討ちをかけるようにメンドリたちにまで責め立てられるのです。 泣けます! リストラにあって、なかなか仕事が見つからない失業中の人の姿が重なります。 メンドリの口調が、厳しいのです! 生活がかかっているからなのでしょうか。 それでも、もう少し優しくしたっていいじゃないか! ……と、私は思うのです。 メンドリに囲まれて、うなだれているオンドリの顔を見ていると、もう立ち直れないだろうと思うくらいなのですから。 私は、叫びました。 「がんばれー!」 ……さてオンドリは、どうなってしまうのでしょうね。
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題名:コッケモーモー! |
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