絵本 |
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□ 題名 | こわがりのかえるぼうや | ||||||||
□ 作・絵 | キティ・クローザー | ||||||||
□ 訳 | 平岡 敦 | ||||||||
□ 発行 | 徳間書店 / 2003年4月 | ||||||||
□ 原書発行 | フランス / 2002年 | ||||||||
□ サイズ | 24.5 x 17.5cm・40ページ | ||||||||
内容は、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」といったものです。 このように、そっけなく言ってしまうと、「よくある話ねっ」なんて思って、この絵本を見ようと思わなくなるかもしれません。 でも、とってもいいのです! 特に絵が気に入りました。そこで、大好きな2つのシーンを紹介します。 欧米では、1歳にもならない赤ちゃんでも、両親と別の寝室で寝ることが習慣になっています。夫婦の寝室は、二人の神聖な場所という考え方があって、子どもでも勝手に入らないようです。日本などのように、子どもと一緒に川の字になって寝るなんて考えられないという人もいます。 カエルの坊やのジェロームも、フランスで生まれたカエルのようなので、寝る時は一人です。でもジェロームは、暗い所で寝るのが恐くてたまりません。その上この坊やは、むちゃくちゃ甘えんぼです。「甘えすぎ!」と突っ込みを入れたくなるほどです。 ですからジェロームは、恐さがつのると、パパとママの寝室に、どんどんと入って行って助けを求めます。そしてとうとう、二人のベットの中に入り込むことに成功してしまいます。 この時のベットで寝ている親子の3ショットが、たまらなくいいのです。書かれている言葉の何十倍ものストーリーが描かれています。そして、表情が絶品です。笑えます。これは、必見です! そしてもう一つは、ラスト4ページの、パパとジェロームのシーンです。なんともいい雰囲気です……余計な説明をすると、内容が分かってしまいますので控えておきます。 父と子の「よみっこ」にお勧めです。 一つ付け足しです。カエルの家の中には、足首まで浸るくらいの水が、いつでもピチャピチャとたまっているんですよ〜 |
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題名:こわがりのかえるぼうや |
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