TOP

読み聞かせについて

絵本を探す ブログ

絵本の読み聞かせ よみっこ



絵本

 題名 みずまき
 絵・文 木葉井 悦子
 発行 講談社 / 2003年6月
(1994年刊の新装版)
 サイズ 25 x 26.5cm・32ページ
 表紙の迫力のある絵を見ただけで引き込まれます。
 そして本文の書き出し、「たいようが にわのまえを とおりすぎました。あつくて あつくて みんな ひるねです」という文章を読んで、まいってしまいました。

 南国の昼間は、静かです。
 (今、頭の中に浮かんでいるのは、真夏に旅をしたベトナムです)
 地元の人たちは、太陽がこれでもかと照りつけている時間帯に逆らうことなんてしません。
 お昼寝の時間です。シエスタです。
 自然に従うのです。

 そんな暑さの中で働いたら、倒れちゃいます。夜型のネコはもちろんのこと、犬だって木陰なんぞで、じっとしているのですから。
 住宅街などの細い路地に迷い込んで、「暑くて、めまいがしそうだな〜」なんてことを思いながら歩いているヤツなんて能天気な旅人だけです。
 そんなことをサラサラと思い出させてくれたのが、書き出しの一文でした。

 ぺージをめくるたびに、ウハウハです。
 絵本をゆっくりながめようと思うのですが、最初に見た時は、パッパ、パッパと先を急いで次へ次へと進んで行ってしまいました。
 きっと、絵から伝わってくる迫力とリズムを感じて、体がかってにページをめくってしまったのかもしれません。
 こんなひと時も快感です。

 木葉井さんの絵本は、好き嫌いが激しいかもしれませんが、たくさんの人に、はまってほしいな〜と思うのです。

―――――――――――――――――――・―――・―・
<おまけ>

 作家プロフィールを見ると、木葉井さんは数回のアフリカ生活をしていたと書かれていました。
 ここで、「木葉井」という珍しい名前が、頭の中にひっかかりました。
 これがペンネームだったら、アフリカの言葉に関係があるのではないかなと思ったのです。

 そこで、ちょいと調べてみました。
 木葉井さんの本名は、「佐野悦子」でした。
 そして「キバイ」に、言葉としてどのような意味があるのかということは、ネット上で簡単に調べただけなので分かりませんでした。

 ただし、木葉井さんがアフリカ生活をしている時に、西アフリカのキバイ族の酋長からもらった名前が「キバイ」だったということは分かりました。
 やはり、北米先住民のモヒカン族の「モヒカン」がオオカミを意味する言葉であるように、「キバイ」も何かを表す言葉かもしれません。

 いずれにしても、酋長から名前を授かったというエピソードを聞いただけで、木葉井さんが、アフリカの人たちと、どのように接していたかを想像できるような気がしますね。

題名:みずまき

このページの先頭に戻る▲

TOP

読み聞かせについて

絵本を探す ブログ

絵本の読み聞かせ よみっこ


Copyright © 2008 [chaury] All rights reserved.