絵本 |
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□ 題名 | ものぐさトミー | ||||||||
□ 作 | ウィリアム・ペーン デュボア | ||||||||
□ 訳 | 松岡 享子 | ||||||||
□ 発行 | 岩波書店 / 1977年6月 | ||||||||
□ サイズ | 20.2 x 16.6cm・44ページ | ||||||||
文明批判! 「ものぐさトミー」を読んだ多くの人が感じることだ。 もしかしたら……まだまだ暑いから節電しなくちゃ! なんてことを思う人もいるのかもしれない。 これも近いところはある……!? とにかく多くの人が、似たようなことを感じるということは、作者の言いたいことが伝わったということで、とても喜ばしいことなのだと思う。 ただし「ものぐさトミー」は、日本で1977年に発行されている。 原本は、1966年の発行だ。 にもかかわらず、いまだに何も変わってはいない。 たった一人の登場人物である男の子トミーは、ラスト前の見開ページで、次のようなことを言っている。 「今までのように、何から何まで機械に頼って生活していてはいけない。心を入れ替えなければいけない。 さもないと……」 そしてラストのページには…… 「おしまいだ。」 の文字だけが書かれている。 間違いなく読者への警告だ! しかし何も変わってはいない…… だから今、変わらなければいけない! さもなくば…… トミーの体を見よ! トミーの腹を見よ! 男の子なのに中年の腹だ!!! きっとトミーのぽっちゃり腹は…… ひと昔前の問題だけでなく、今現在の問題までも的確に象徴しているのだ。 さあ、トミーの腹になりたくなかったら……! と思いながら…… 自分の腹をさすってみたのだった。
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題名:ものぐさトミー |
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