絵本 |
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□ 題名 | そらとぶアヒル | ||||||||
□ 文 | 内田 麟太郎 | ||||||||
□ 絵 | 長 新太 | ||||||||
□ 発行 | 童心社 / 1995年5月 | ||||||||
□ サイズ | 20.7 x 22.2cm・36ページ | ||||||||
アヒルは、空を飛べません。 けれども、この絵本のタイトルは「そらとぶアヒル」です。 架空の物語ですから、アヒルが空を飛んだっていいのです。 物語としては、どうやって飛ぶのかということが、興味を引く部分でもあるのですから。 けれども、絵本に登場するアヒルは何もしません。 ただ単に地面をけるだけです。 でも、地面をけった時のアヒルは、飛べるのではないかという「思い」を持っていました。 ぐうぜんにとか何気なく地面をけったのではありません。 この思いがなければ、飛ぶことはできなかったはずです! 実際に、ほんとうに飛べるんだと思うことは難しいことです。 日常生活の中で、そんなことをまじめな顔で他人に言ったならば、白い目で見られるだけです。 だからよけいに、この絵本の中のアヒルが輝いて見えるのです。 アヒルが地面をけるシーンは感動的です。 「そらとぶアヒル」は、ほんとうに飛べるんだという思いを持つための勇気を与えてくれる絵本です。 それに……飛ぶのはアヒルだけじゃありません…… ゴリラだってゾウだって飛んじゃいます。 そして思わぬものまで、ずっと、ずっと、ず〜っと昔から飛んでいたことを教えてくれるのです。 |
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題名:そらとぶアヒル |
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