絵本 |
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□ 題名 | すごいうさぎに気をつけろ (おおかみ・ゴンノスケの腹ペコ日記・6) |
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□ 作 | きむら ゆういち | ||||||||
□ 絵 | 山下 ケンジ | ||||||||
□ 発行 | 講談社 / 20010年3月 | ||||||||
□ サイズ | 20 x 15.5cm・56ページ | ||||||||
あ〜! 男というものは…… 「食べる」ことは生きること。 だからその言葉には、いろいろな意味を込めることが出来る。 「食べちゃうぞ〜」と、オオカミがウサギに言うのは、それはまさに生きているからだ。 そして…… 男が女に「食べちゃうぞ〜」と言うのは……それもやっぱり生きているからだ。 最近では女が男に言うこともあるようだけれども、それだって同じことだ。 けれども…… 食べたくもないのに「食べちゃうぞ〜」と言わなくてはならないとしたら! 食べたくないのに「食べて!」と言われたとしたら! ……そんなこともやっぱり、生きているからだ。 人間の「食べる」ことは、とても複雑だ。そして、とても気を使う。 だから人間は、たとえば本能をむき出しにして犯罪になることのないように抑制を働かしたりする。 そんな時の欲望のコントロールの仕方は、人格にかかわる問題になってくる。 「食べる」対象への近づき方、声のかけ方、話の進め方、あふれる気持ちの打ち明け方、そして触れ合い方…… そう、「食べること」は、コミュニケーションだ! しかしながら、いつでも心地のよい素敵なコミュニケーションが成立するとは限らない。 失敗ばかりが続くこともある……失敗ばかりが…… だから、この絵本に登場するオオカミのゴンノスケを見ていると思ってしまう。 あ〜、友よ!!! それでもいつか「食べること」が出来たとき…… 食感と味を楽しみ、素材を想い、自然の美しさを思い起こし、地球や宇宙の成り立ちを考え、生きていることのすばらしさを実感する! しかし…… ゴンノスケを見ていると、「食べること」だけじゃなくて、それまでの過程だって、まさしく生きている素敵な時間なんだということが分かるはずだ。 *「おおかみ・ゴンノスケの腹ペコ日記」シリーズの最高傑作!
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題名:すごいうさぎに気をつけろ |
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