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写真集

 題 名 ぼくの見た戦争 2003年イラク
 写真・文 高橋 邦典
 発 行 ポプラ社 / 2003年12月
 サイズ 26.5 x 22cm・56ページ
 現在進行形で続いていたイラクの戦争を、小学生の人たちにも見てもらうために作られた写真集です。
 目をおおいたくなるような写真も含まれています。
 でもこれは過去のことではなく、実際に起こっていたことです。だから知らなくちゃいけないし、知るためには見なくちゃいけないのだと思うのです。

 「ぼくの見た戦争」には、報道カメラマンである高橋さんが、アメリカの海兵隊に従軍していた期間と、その後独立しておこなった取材で撮られた写真と共に、高橋さん自身の文章が収められています。

 あとがきの冒頭で高橋さんは、「なぜわざわざ戦地や内乱のおこっているところへでかけて、写真を撮りたいと思うのですか?」という、たびたび受ける質問に対して「ジャーナリストとしての強い使命感のようなものよりも、自分がそこに行ってみたい、その土地の人びとに会ってみたい(中略)といったような自分の好奇心のほうが大きいのです」と書いています。

 正直ではあるけれども、ひとつ間違えば多くの人から反感を買いそうな言葉です。なぜ、このような言葉を書き記したのでしょうか。
 それは、一言で言い表すことなんてできないことなのだと思います。
 けれども、高橋さんのとてつもなく大きな苦悩と決意といったものが感じられるような気がします。
 それは、本文中の文章の中でも感じられたことでした。
 そして私たちは、この写真集を見て、それぞれが感じて考え続けなければいけないのだと思います。

題名:ぼくの見た戦争 2003年イラク

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